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9.設計スタジオの始まり

  • hinakokuga
  • 2017年9月24日
  • 読了時間: 3分

先週からETHの建築の授業が始まりました。バタバタ続きで、再びブログが久しぶりですが、ようやく携帯にもアプリを入れたので、次からもう少し頻度を上げていこうと思います!(多分)

初週は休講だったりイントロでまだ始まっていない授業も多いのですが、建築の設計演習の授業は早速本格的に始まりました。

建築設計演習は、スタジオと呼ばれ、何人かの先生によってそれぞれのテーマで開講されます。

私は、TomEmersonスタジオを選択しました。

このスタジオ、まだ先週の火曜に始まったばかりですが、本当に面白い。ただ、課されるものがとても多いです。夜12時前に大学を出ることもしばしばで、土曜も当然のように朝から晩まで作業がありました。

このスタジオは、学期通してSTANDARDISATIONというテーマがあるのですが、初めの二週間で小さな建築を作ります。

ガイダンスの日、早速24時間後提出のデザインコンペが課されました。ETHの敷地内の一角にある庭に、コルビジェ(Le Corbusier)が作ったCharles de Beistegui's apartmentという建築の屋上を参考にしながら部屋を作るものです。建物というより、庭の設計をするといった感じです。図面とイメージだけでなく、レンガの積み方のデザインと、暖炉の模型も課されました。全体は70人前後いる大きなスタジオですが、コンペは8人グループで設計しました。

↑レンガの積み方の検討。

↑5分の1模型。

↑シンプルな手書きの図面(なんだか懐かしい)

コンペの後はさらにグループに分かれて、勝者の設計を元に(なんと私がいたチームが優勝!)、施工に向けて活動しています。私は図面を描くdrawingチームに配属され、4人チームです。

↑レンガチームによるレンガの並べ方の検討。

↑drawingチームの横の壁。

↑敷地の測地をしている様子。

↑これがCharles de Beistegui's apartmentです。

↑コルビジェらしい洗練されたプロポーションに加え、遊び心がかなり含まれ、シュール(sur-real)な空間となっています。(後ろに凱旋門が見えています)

↑ちなみに、この人がCharles de Beistegui(1895-1970)。このひとのために作られた建築です。20世紀のヨーロピアンスタイルを好む大金持ちです。(上3枚の写真はhttp://socks-studio.com/2014/01/19/walls-against-paris-the-rooftop-garden-of-the-charles-de-beistegui-apartment-le-corbusier-1929-31/より)

デザインとしては、細部の変化で、私がやりたいなぁとぼんやり感じていたことが表現できるんだ、と学ぶことができています。

例えば、私は綺麗な建築とか、かっこいいシャッキっとした建築よりも、ちょっと変な不思議な、スペシャルな空間というのに魅力を感じる傾向にあります。笑

でも、東大の設計演習ではスケールが大きいプロジェクトが多いこともあり、そういう建築を作ろうとするとどうしても形自体を奇抜なことをしたくなってしまって、結果、自分の作品なのになんだか違和感を感じることもありました。

今回のスタジオでは、まさに私が好きなタイプの建築を、レンガの目地などの詳細や素材まで設計することで表現しようとしていて、なんだか、すごくしっくり来ています。

こういうカチッとパズルがはまるような体験を今後も少しでもできたらなぁと。

完全に新しい環境で、こうしなきゃいけないとかこう見られなきゃとかいうしがらみもないので、自分の直感に素直に行こうと思います!

余裕がなくて落ち込んだり不安になったりもしていますが、1年あるんだし、ね。

他にも、金曜に受けたBuilding booksという授業がとっっても面白かったのですが、書いているとさらにどんどん長くなってしまうので、また今度にでも。

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