51.スペインからモロッコへ。(セビリア→タリファ→ジブラルタル海峡横断→タンジェ→シャウエン)
- hinakokuga
- 2018年4月4日
- 読了時間: 6分
もう2ヶ月近く前のことになってしまいますが、モロッコ旅の振り返りをします。
2月9日、モロッコへの旅2日目。
前日の夜にチューリヒから着いたばかりのスペイン、セビリアですが、今回の旅のメインはモロッコなので、早速朝には出発です。



朝のセビリアは、穏やかな時間が流れていました。


オレンジの実がいたるところになっています。
とても気持ちの良い街でした。
セビリアでは、十分な観光の時間をとれず、旧市街も行けなかったので、また改めて来たいところです。(何よりバルが最高だし!笑)

バス停に到着。予想以上に豪華な作りのターミナルでした。


モロッコまでのフェリーが出ているタリファ(Tarifa)までのチケットは20€程です。
朝ごはんがわりに、甘いクリームたっぷりのパイをターミナル脇のパン屋で購入。
9:30に出発し、途中休憩で止まりながら、12時半すぎにタリファに着きました。


タリファは、THE地中海の街といった雰囲気です。
天気が良く、太陽が強い街ならではの白い壁の眩しい町並みは、爽やかな気分になります。

マカオでも見たようなポルトガル風建築。
街を見ながらのんびりフェリー乗り場まで歩いてきました。


するとちょうど乗り場に着いた頃に、13時発のフェリーが出発してしまいました。
と同時に、16時まで次のフェリーがないということが発覚。事前に調べて、フェリーは1時間おきにありそうだから、とのんびり動いていましたが、お昼の時間だからかちょうどフェリー間の時間があいているタイミングでした。

仕方ないので、タリファで時間を潰すことにして、のんびりランチを食べることにしました。
その場で調べて美味しそうだったお店、RESTAURANTE EL ANCLAに行くことにしました。


地元の人も多く集まっているレストランでした。
地中海に接する町のレストランだけあって、シーフードのメニューが豊富です。


↑ピントが後ろにあってしまっていますが、イカスミコロッケと大盛りサラダ、病みつきになるニンジンピクルス。

↑貝もとても美味しかったです。
思わず昼からビールをオーダーして(笑)、ゆっくり食べました。

食後、フェリーまでは海辺でのんびりして、とても平和な時間をすごしました。
改めてフェリー乗り場に行き、チャチャっと出国審査をして少し待って、フェリーに乗り込みました。


かなり大きなフェリーです。車も入るところから搭乗しました。
16時すぎにフェリーは出港しました。
フェリーは予想以上に豪華でした。


↑イスラム教の人が多いので、船内でもお祈りをしている人たちがいました。

↑入国審査は船内で行うので、そこに並ぶ行列がありました。
タリファを出港した時点で、既に対岸にはアフリカ大陸が見えていました。
昔地理で習ったあのジブラルタル海峡を渡っているのか~、となんだか感慨深くなりつつ、どんどんモロッコが近づいてきます。

17時すぎに、タンジェ(Tangier,Tanger)に到着しました。
「アフリカ大陸だー!」とテンション高く言いながらフェリーを降りたのに、まだ桟橋だったので、気を取り直して桟橋から「アフリカ大陸だー!」と言いながら、わちゃわちゃと上陸。

↑私達が乗ったフェリー。
フェリー乗り場から出た瞬間に、タクシーの客引きがわっと囲ってきて、あぁアフリカに着いたのだな、と実感しました。
まずタクシーで4€でバスターミナルへ向かいました。後から振り返ると、相当ぼったくられています。
バスターミナルに到着。

このバスターミナルの周りは、私たちが行った時はあまり治安が良くなかったです。モロッコ旅を通して、1番治安が悪いと感じた部分でした。(それなのでタンジェはあまり写真を撮りませんでした。)
人が多く、気が狂っているような人もいたり、客引きは観光客を虎視眈々と狙っている(?)ようで、圧の強いオーラを感じました。
スペインでふやけた脳にはかなり刺激的で、これがアフリカか~と洗礼を受けた気分になりました。タンジェは、暗くなる前に離脱できるのは良かったな、と感じました。
17時45分の民間バスのチケットを買い、市内の中心の方に動きました。中心はそこまで治安の悪さは感じませんでした。

お金をおろしたりSIMカードを購入しました。
モロッコではカードを使えないお店が多いので、現金は必須です。
SIMカードは、Maroc Telecomで友人が買いました。こちらのSIMカード、40DHでカードを買ってもそれだけでは使えず、20DHでチャージしてようやくネットが使えます。私たちはアラビア語もフランス語も喋れないので、それが分かるまで少してこずりました。2GBで7日間使えて600円とかなりお手頃価格でSIMを買うことができます。
時間があまりなかったのと、同じ会社のSIMを買わなくても良いな、ということで私はその場では買わず、翌日シャウエンでInwiのSIMカードを買いました。どちらも問題なく使えますが、Inwiの方が田舎でもネットが通じることが多かったです。
バスは、民間です。

バックパッカーも多く、車内は十分綺麗でしたが、隣のローカルの若者たちがずっと大音量で音楽をかけていたり、停留所に止まる度に、預けた荷物がとられないか不安になったりしました。次からは、ちゃんとチェーンを柱につけよう、と心に誓いました。
21時すぎにシャウエンに到着。
バスの中で、日本人バックパッカーの大学生と会ったので、シャウエンのホテルまで一緒に行き、彼も同じところに泊まることになりました。
荷物を置いて、みんなで晩御飯を求めて夜の街の散策に向かいました。
始めにカフェソフィアというお店に向かいましたが、定休日で空いておらず、バブ・スール・レストラン(Bab Ssour Restaurant)に行きました。

22時すぎでしたが無事に空いていて、モロッコサラダとラムのタジン鍋とモロッコスープとミントティーと謎のパンを3人で分けました。

全部で90DH程度。1人当たり300円くらいですみました。安いだけでなく、相当味も美味しかったです。特にプレーンも入ったラムタジンは、モロッコ旅で食べた中でも1.2を争う美味しさでした。


店内にはモロッコらしい小物がありました。
自らさいとうさんと名乗るサイードさんという日本語を少し話せる店員さんもいました。
お腹いっぱいになり大満足でホテルに戻りました。
タンジェとは一転、シャウエンは夜に着いたにも関わらずかなり治安が良く、何より、タンジェで感じた殺気を感じず、少し緊張が和らぎました。(それでも細い道は暗かったりするので、夜は女子だけでは歩かない方が良いのは確かです。)
帰ったらホテルのシャワーの温水が出ないというハプニングがあり、それ以外は快適だっただけに残念でしたが、これもモロッコの洗礼かな、と。笑
大移動の上に、初アフリカでピリッと緊張してどっと疲れ、さらに熱いシャワーでリフレッシュも出来ず(笑)、その日は一瞬で眠りにつきました。
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