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49.チューリヒからマドリード経由セビリア入り。バル、メトロポール・パラソル、大聖堂。

  • hinakokuga
  • 2018年3月4日
  • 読了時間: 6分

2月8日から9日間、スペインからジブラルタル海峡経由でモロッコ旅行をしていました。私にとっての初アフリカ上陸でした。これがまた凄い旅でした。

今月の19日から授業の一環で一週間ウィーンに行くので、それまでにモロッコ旅については書き上げたいところですが、スタジオ設計課題の中間講評があったりするので少し厳しいかもしれません。

すっかり旅ブログみたいになってきていますが、そのうち本編、留学の日常の振り返りもします!笑

ということで、モロッコ旅1日目、スペイン入りの振り返り。

チューリヒからマドリードへ飛行機で移動しました。マドリードへは直行便で2時間半ほどで着きます。帰りはカサブランカからマドリード経由で帰るチケットで、往復で23000円程で購入しました。

飛行機に乗ってすぐ寝ていたのですが、ふと起きて窓の外を見てみたら、オレンジ・黄色のTHE スペインと言ったドライな景色が広がっていて、あぁ、また違う世界に来たんだなぁ、としみじみ感じました。

スペインは2度目ですが、何だか感動しました。

短期間でこんなに地球の色んなところに行けるのは、一生で何度もあることではないし、両親を初め家族は当然のことながら、奨学金をくれている機関、留学させてくれている東大もETHも、本当に今の環境に感謝しなきゃなぁ、と心から感じました。

旅によって直接的に建築の力がつくのかは分からないけれど、色んな物を見て、色んなものを感じて考えて、色んな場所の色んな人の、色んな機暇を知って理解できるようになりたいと強く思いました。自分のパレットに載せられる色には限界があって多分全てを吸収するのは不可能なのかもしれないけれど、他人のパレットの色を受け入れながら、自分ならではの色を見つけたいな、そういう建築家になれたらいいな、と。

まだモロッコに着いてないのにも関わらず、思わず旅の総括のような気分になりつつ(笑)、マドリード空港へは定刻通り2時15分に到着しました。

チューリヒからなので入国審査は必要ありません。

リチャード・ロジャース(Richard George Rogers)設計のマドリード・バラハス空港ターミナル4(Aeropuerto Adolfo Suárez Madrid-Barajas)です。

時間がなかったので、空港は帰りの便でじっくり見ることにしましたが、明るく陽気で気持ちの良い空間でした。

中心部にあるアトーチャ駅へは直通のEXPRES AEROPUERTOに乗りました。

4時半からアトーチャ駅発のセビリア行きのAVE という電車を事前に予約してとっていたので、結構どきどきしていましたが、3時前にはバスに乗れ、4時前にはアトーチャ駅について、無事電車に乗り込みました。

マドリードはスペインの真ん中にありますが、セビリアは南にあります。

車窓を見ていると、7時前なってもまだ日が出ていて、随分日が長いなぁと感じましたが、翌朝太陽が出るのも遅かったので、日が長いというより、太陽が出ている時間に対して、設定されている時刻が遅いようです。

2時間半ほどでセビリアに到着し、友達と合流しました。

既に暗くなっていたので、観光はあまりせずに、とりあえずホステルで荷物をおいてから、美味しいと噂のeslavaというバルに行くことにしました。

↑道中にあったカルメンチャペル(Capilla Virgen del Carmen)。イサベルII橋(Puente de Isabel II) の脇にあります。

↑生ハムがウィンドウに並んでる光景はしばしば見かけます。

↑これは名前をどうしても思い出せないのですが、引っ込んだドアのバランスが面白くて写真を撮った教会。

↑Iglesia de san lorenzoが見えてきました。バルはもうすぐです。

↑eslavaに到着です。外にも席があります。寒かったので中に入りましたが、夏だったら外でもかなり気持ちが良さそうです。

私たちはカウンターに座りました。

こちらのバル文化は、はしごが普通なようで、ビールだけチャチャッと飲んで出て行くような人たちもいました。

水色の内装の店内はせわしなく動く人で溢れかえり、エネルギッシュで楽しい空気が流れていました。

タパスは、前評判通りとても美味しかったです。

↑貝の白ワイン蒸し(?)。ガーリックが効いていて、本当に美味しくてお酒が進んでしまうメニューでした。

↑こちらは、タパスコンクールで優勝したこともあるというslow cooked egg (tapa concurso?) 。誰もが頼む看板メニューです。照り焼きの味とトロトロの卵、マッシュルームがクリーミーで甘めで美味しかったです。

さらに感動したのは、シガール(Cigar)です。

↑名前の通り、タバコのような風貌です。サクサクの皮に包まれたイカスミの濃厚なクリームが美味でした。

他にもサルモレホ(salmorejo)という冷静トマトスープを頼んだりチーズを頼んだりして、赤ワインと白ワインを数杯飲みました。2人でたくさん食べて飲んでも30€ほどで、前評判通り、お手頃価格でした。

初めはバルだけ楽しめれば良いかと考えていましたが、夜でも治安の悪い印象を受けなかったので、少し町歩きをすることにしました。

以前から気になっていた世界最大級の木造建築メトロポール・パラソル(Metropol Paraso)に行きました。

設計はドイツ出身の建築家JマイヤーH(Jürgen Hermann Mayer)で、構造設計はアラップ(Arup)です。学部3年の時の広場課題でこの建築を参考にしたことを思い出しました。

かなりインパクトのあるキノコのような建築です。ドイツで加工したフィンランド産の松材が1300トン近く使われたとか。

夜遅かったので、上に登ることはできませんでしたが、営業時間内だと、上からセビリアの街を見下ろすことができるようです。

夜に行ったので、ライトアップされ暗闇に浮き上がるようであり、人も少なくがらんとしていて、かなり異物感がありました。昼も立ち寄った友達によると、かなり多くの人が集まり、市民に使われている場所だそう。

明るい時に、空の色が透けたら、また印象は変わるのだろうなぁと感じました。

夜だと金属部分がかなり目立ち、質感が薄い鉄板にも見えて、木造ならではの軽やかさはあまり感じられませんでしたが、自由な造形は何だかワクワクした気分にさせられます。

夜でも力強い不思議な形と、そこに掘り深く落ちる陰には圧倒されますが、昼間、自由な造形の屋根の下に自由に動く人々の姿は、さらに有機的な印象を与えて面白いんだろうなぁと思いました。

 室内も面白そうだったので、また機会があったら改めて訪れたいです。

その後は、大聖堂のあたりを通りながら、宿に帰ることにしました。

↑途中見つけたレストラン。天井の低さが可愛らしく、ストリートと繋がっているような印象を受けます。

↑サルバドール教会(el divino salvador)。濃いピンクが特徴的です。

↑サンフランシスコ広場からの景色。可愛らしい街並みです。

↑市役所・区役所(ayuntamiento de sevilla)。

セビリア大聖堂(Cathedral of Saint Mary of the See)。

精緻な彫刻が特徴的です。

帰り道、サンテルモ橋(Puente san telmo)からは夜景を望むことができました。

美味しいタパスにお酒を嗜み、夜でも面白い建築を見ることができて、幸先の良いモロッコへの旅となりました。

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