55.フェズからアトラス山脈を越えてメルズーガへ。サハラ砂漠でサンセット
- hinakokuga
- 2018年4月29日
- 読了時間: 5分
モロッコ旅5日目、この日から3日間は、プライベートツアーをとっていました。
フェズから砂漠の街メルズーガ経由でアトラス山脈を越えながらマラケシュに行くツアーです。
このルートは公共交通機関の本数が少なく行きづらく、日程に余裕がなかったこともあり
事前に調べて口コミを読み漁り、Marrakech Camel tripsという会社のプライベートツアーに入りました。
人数が多いとさらに安くなることもあり、友達でキャラバンを組んで砂漠を越えるのも楽しいかな、とメンバーを探して、直前まで日本人と韓国人の友達が行けるか行けないか分からず、何人になるか未定でバタバタしていたのですが、結局2人になってしまいました。笑
三日間のツアーで2人で290€と、モロッコの相場で考えると決して安くはありませんが、クオリティを考えたり、他のプライベートツアーと比べると、かなり良心的な価格でした。マラケシュ発のツアーだと、マラケシュ現地で簡単に安いツアーを見つけられたり、グループツアーだともっと安く行けたりすることもできます。しかし、結果としては、とても良いツアーだったので、これをとって良かったな、と思いました。
まず、1日目のルートは
Fez - Ifrane - Midelt – Ziz Gorges - Erfoud - Rissani - Merzouga
で、フェズからモワイヤンアトラスを越えて南下し、サハラ砂漠に隣接するメルズーガまで行き、サハラ砂漠ツアーに参加します。
フェズのホステルまでガイド兼ドライバーのお兄さん、ムスタファさんが迎えにきてくれました。
そして早速出発です。
ドライブをしているとガラリと景色が変わり、雪世界が広がります。
数日前に大雪が降ったそうです。



モロッコのスイスと呼ばれるIfraneを通りました。
途中降りて、よく分からない岩のライオンと写真を撮りました。笑

この一帯は、私がもともと持っていたモロッコのイメージとは大きく異なる印象で、スイスと言えなくもない街並みでした。笑
別荘地のような感じで、モロッコの現地の人たちも旅行に来ている印象を受けました。
ドライブを続け、途中、Maison de la Cedraieという杉の森では野生のベルベル猿を見ました。

かなり近づいてきて、人間慣れしています。
さらにドライブをしていき、一刻一刻変化する景色を楽しみました。



↑ムスタファさんと三日間お世話になった車。砂漠で生まれたベルベル人の彼は、学校に行っていないのに、ラクダ引きの仕事で色々な言語を覚え、現在ツアーガイドをしているようです。3日間、英語でずっとガイドをしてくれました。私と一つしか歳が違わないのに、長男として家族を養うため働いていて、しっかりしていてすごいなあと感心するとともに、私も頑張らなければなぁと身が引き締まりました。
途中お昼ご飯はまたまたタジンを食べました。ローカルなお店で、80DHでした。


また、他にも道中何度か降りて景色を楽しみました。



↑ジズバレー(Ziz Valley)。デーツが取れるらしいです。アトラス山脈の雪解け水は、アルジェリアまで続くのだとか。

だんだん景色は砂漠地帯らしくなってきます。

何もない真っ直ぐな道をただひたすらドライブするのは、なんとも爽快でした。
メルズーガに到着。ホテルに荷物をおいて、早速出発です。このホテルには泊まらず砂漠泊で翌朝シャワーを浴びて朝ごはんを食べるだけでしたが、かなり優雅なホテルでした。

荷物を置き、早速砂漠ラクダツアーに向かいます。ここからはラクダ引きのサイーさん引導です。

↑防寒で何枚も着重ねして、さらにターバンを巻いて、まるで団子のような私。

↑サイーさんは愉快なベルベル人で、ベルベル語をいくつか教えてくれました。
サッハー :ありがとう
マルハバ:ようこそ
エッヘラン:美しい
アタイ:お茶
などです。
サイーさんにラクダを引いてもらいながら、一緒にさっはさっはさっはっらー!
ラクダは楽だー!なんてテンション高くキャメルライドをしました。笑











↑この黒い石ころのようなものは、ラクダの糞です。ラクダ道にはたくさん落ちていて。鳥がよってきます。




サハラ砂漠は本当に一面砂の世界が広がり、物語や絵画の中に入り込んでしまったような不思議な感覚がありました。
1時間半ラクダに揺られながら、時々ふと自分はどこにいるのか?と感じることがありました。とにかく圧巻の光景でした。
途中、ラクダから降りて休憩して夕焼けが沈むのを見ました。



本当に美しく、思わず息を飲む景色でした。
そこでは、サイーさんがヒジャブを着せてくれました。
再びラクダに乗って出発です。



暗くなってからもしばらく砂漠を進み、途中からはラクダから降りてテントに向かいます。

足場が悪くすぐ足が埋もれてしまうので、かなり歩きづらかったです。
キャンプ場に到着。いくつかのテントが集まっています。テントの前に敷かれたカーペットで寛いだり、アタイ(お茶)を飲みながらのんびり休憩しました。
キャンプ場には、ベルベル人のガイドのほか、私たちとスイス人のグループしかいませんでした。
一面の星空のを砂の上で静かに見上げ、幻想的な時間でした。
その後、一つのテントに集まり、晩御飯を食べました。


想像以上に豪華な晩御飯でした。
スイス人の人たちと、旅程の話をしたり、coopというスイスにあるスーパーの安いビールの話で盛り上がったり(笑)、楽しい時間を過ごしました。
晩御飯をとってしばらくすると、ガイドさんが焚き火を炊き始めました。

そして、ベルベル音楽の演奏を囲みながらキャンプファイヤーを楽しみました。

火が消えてからも、しばらく赤い炭が残る砂を見つめながら余韻を楽しんだ後、サハラ砂漠の砂を少しお土産に袋に詰め込んで、自分のキャンプに戻りました。

↑雑魚寝させられるツアーもあると聞いていたのですが、私たちがとったツアーでは、1人1つしっかりこの大きなベッドを使えました。砂の上にあるだけあってジャリジャリしていたし、寒かったのでコートと毛布にくるまって寝ましたが、そんな状況で寝るという経験もなかなかできないことなので面白かったです。トイレも使うことができました。
この日は、フェズの古都から一転、雪景色、アトラス山脈の絶景、サハラ砂漠のサンセット、と、盛りだくさんで、夢のような1日でした。
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