33.他のスタジオについて
- hinakokuga
- 2018年1月23日
- 読了時間: 4分
12/19-20はトムエマーソンスタジオで発表がありましたが、その日はほとんどの他のスタジオも発表がある日でした。Hönggerbergキャンパス中の至る所で発表会が開かれていました。

↑このようにポスターにどのスタジオがどこで発表が開かれているか書いてあり、自分の発表がない時は見て回ることができます。 フラビオと私の発表の出番は、2日目の午後だったので、発表準備以外は他のスタジオを見る時間がありました。 Adam Caruso→Momoyo Kaijima (貝島桃代さん)→Dietmar Eberle→Annette Spiro→Gion A.Caminada→Jan de Vylder→Christophe Girot →Annette Gigon Mike Guyer →Andrea Deplazes →Miroslav Sik →Arno Brandlhuber →Raphael Zuber→ Peter Swinnen→ Ron Edelaar Elli Mosayebi Chriistian Mueller Inderbitzin→ An Fonteyne→ Christian Kerez→ Alex Lehnerner →Markus Peter →Cecilia Puga→ Alexander Brodsky→ Anne Lacaton と、ほとんどのスタジオを見ることができました。 一つ一つの内容をじっくり聞いたというより、全体の雰囲気をざっくり見て回りました。 以下、第一印象で面白いな、と感じたスタジオのメモです。(発表や講評を聞いたらまた印象は変わっていたかもしれませんが。)
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↑アダムカルーソ(Adam Caruso)スタジオ。Describing Beautyというテーマで、モニュメント(?)を作っています。

↑建築だけでなくて、絵画など色々なアートを垣根なくリサーチをしていたのが印象的でした。
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↑貝島桃代スタジオ。これは私が日本で見慣れたスタイルのプレゼンボードが多かったです。いろいろな要素を図解してデザインの説明をしているものが多いというか。都市スケールのプロジェクトで、いろんな要素をピックアップして調査しデザインの根拠として提示しているのは、意外と他のスタジオでは見受けられなかったので(東大ではよくあったけれど)、日本的なのかも?

↑窓のリサーチ。東大の千葉学スタジオを思い出しました。笑
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↑カミナダ(John A Caminada)スタジオ。内観まで丁寧に設計されて、温かみを感じる作品が多かったです。綺麗な模型写真やレンダリングがたくさんありました。

↑模型写真の色使いも綺麗。
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↑ヤンデビルダー(Jan de Vylder)スタジオ。特に、いいな、と感じるアプローチや表現が多かったスタジオです。柱や階段などの建築要素の周りの空間を抽出して設計したり、その重なりをアクソメ図で表現したり。


ただ、グラフィックとしての表現は素敵だけれど、模型でみるとその良さが反映されていなかったり、実際の空間とのギャップを指摘されている作品もしばしばありました。
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↑ジロー(Christophe Girot)スタジオ。ロボットを使って騒音の緩衝材となるランドスケープを作るスタジオ。ロボットの動きをプログラミングして実際に動かしたり、同じ設計スタジオの一つとは思えないようなスタジオでした。
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↑シック(Miroslav Sik )スタジオ。ごりごりのレンダリング画像がたくさんありました。

↑レンダリング画像と断面詳細図が重ねられたりしていて、実際の建築を想像しやすいリアルなプロジェクトが多かったです。
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↑Arno Brandlhuber スタジオ。模型や図面を一切作らず、動画作品だけ作るスタジオです。建築をデザインする上で、そして議論する上で、ビデオ・テレビ・ウェブがいかに働きかけるか考える、実験的な内容です。
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↑ズーバー(Raphael Zuber)スタジオ。シンプルに、良い「空間」とは何かを追求するスタジオで、各々自邸を設計していました。皆表現の仕方を統一しているので、パッと見のごまかしが効きません。

シンプルが故に難しそうだけれど、純粋に良い空間とは何かひたすら考えデザインするのも面白そうだし、来学期はこのスタジオを取れたらいいなぁと思っています。
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↑Ron Edelaar Elli Mosayebi Chriistian Mueller Inderbitzinスタジオ。

↑不思議な造形が多く、模型写真もとても綺麗で、物語の一場面のような作品が多かったです。
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↑フォンティン(An Fonteyne)スタジオ。考えの軌跡が分かるボードが見ていて楽しかったです。ポスターのような表現も可愛らしくて良いなぁ、と。
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↑レーラー(Alex Lehnerner)スタジオ。これは個性豊かなぶっ飛んだ作品が多くて面白いスタジオでした。模型も多種多様。

↑この人の表現が特に好き。
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↑プーガ(Cecilia Puga)スタジオ。変わった素材で作った模型が多くて楽しい。

↑カオスな模型たち。

↑詩的な表現の作品も多かったです。
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↑ブロツキー(Alexander Brodsky)スタジオ。山の中の水道管(?)を利用した建築。


↑絵画のようなコラージュ。

↑幻想的な作品も多かったです。 __________
色々なスタジオを見て回って、たくさんの刺激を受けることができました。来学期のスタジオも楽しみです。
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